エキストラのバイトは普段と違う経験のできる魅力的なバイトです。過去に経験したことのないことをやったり、自分には縁の無かったことや、知らなかったことをやってみたいと思いアルバイトを探している人もいるのではないでしょうか。アルバイトを選ぶ条件として面白そうなバイトを体験できるなら給料はそれほど求めないという人におすすめなのがエキストラのアルバイトです。具体的にはエキストラはテレビや映画のその他大勢の役や群集、通行人の役として出演するのがその仕事です。背景がしっかりとしていないとドラマなどの作品の質は落ちてしまいます。エキストラはこの背景のようなもので、重要な役割があるのです。
エキストラは、ボランティアや内部スタッフでまかなうこともありますが、一般的にはプロダクションの登録制、募集制のアルバイトです。笑い声だけバラエティ番組で参加するようなエキストラのアルバイトもあるようです。特別な技術は必要ないのがエキストラのアルバイトです。エキストラは元々素人なのですから、多少ぎこちない動きを指導されるかも知れませんが、気にすることはありません。エキストラのバイトは金銭を目的とするより、テレビや映画の撮影の雰囲気を味わい芸能人を間近で目撃できる滅多にない機会として楽しめるものといえます。年齢層も幅広く、いろいろな人が登録しているのがエキストラのアルバイトです。ということはいつも知り合うことのないような幅広い人間関係が築けるかもしれません。
アルバイトでエキストラをするときは登録制が主になります。専門のプロダクションなどのエキストラ派遣会社等に登録する仕組みです。それぞれの登録会社によってエキストラ募集の詳細は異なるようです。自分が仕事をしたい前日に電話をかけます。そしてプロフィールに合っているエキストラの仕事を紹介してもらうのです。スケジュールの都合に合わせて仕事を紹介してもらえます。だからといっていつも自分の都合に合ったエキストラのアルバイトがあるとは限りません。一番需要がある人たちは20代後半から30代の男性のエキストラのバイトです。スポット的なエキストラのバイトをする人が少ないのがこのカテゴリの人たちだからです。本業が忙しい年代なのです。本当に仕事の直前になるまでエキストラのアルバイトのスケジュールが決まらないことが多いようです。撮影スケジュールが製作元でもギリギリまで決まってないことがよくあります。
エキストラのバイトの仕事は基本的には早い者勝ちで決まっていきます。年末などの撮影スケジュールがピークの時などは人数が集まらず、派遣会社側から「明日来てもらえないか」「今日の夕方は大丈夫か」等と急遽バイトを頼まれることもあります。エキストラのアルバイト情報は、大きなドラマや映画などの場合、公式ホームページやバイト情報誌に出ていることがあります。そこでエキストラ募集を呼びかけているのです。特定のドラマや映画が好きでそのエキストラをやりたい人は直接求人募集などを確認したほうがよいことがあります。
エキストラのバイトでは拘束時間が一定しません。また1回の仕事ごとにエキストラのアルバイトの報酬が発生します。短時間で仕事が終ることもあれば、延々と撮影に時間がかかって長く拘束されることもあります。どちらにしてもアルバイト代は同じです。エキストラのアルバイト1回でかかる時間は早いもので3時間程度、長い場合では10時間を超えることもありますが、だいたい5時間前後が普通です。でも拘束時間のほとんどがエキストラのアルバイトの場合は待機時間になります。撮影にかかる時間はそんなに長くないのです。時間を潰せるように、本やゲームなどを持っていくのもひとつの方法です。
また、エキストラのバイトはずっと待っていても撮影にお呼びがかからず、エキストラの出番がないままで終わることもまれにあります。エキストラを使うつもりだった予定を変更し使わないことにする時や、天候の問題で予定していたシーンが撮影できなかったりする場合があるからです。その場合でもバイト代は普通に出ますし、顔がはっきり映らなかった撮影では同じ作品にまたエキストラで参加が可能かもしれません。もし顔がわかるくらい映ると、同じ作品には呼ばれにくいでしょう。出番が無いほうがエキストラのアルバイトにとっては得になるという考え方もあります。けれどその作品に少しでも映ることそのものが目的で、バイト代は二の次という人は少し残念な思いをしてしまうかもしれません。